ディフューザの研磨前と研磨後の比較
この写真のディフューザの場合はよそでは対応できないからと持ち込まれたものです。直径が60cmを越えます。ステンレス(SUS)製。材質が材質なので磨き上げるまでにはそれなりの時間がかかります。バンドの剔(えぐ)られたように見える研磨前の写真が、羽根を全く反射させていないのに比して、研磨後は一枚一枚の羽根が鏡になったバンドに反射して、まるでラップ研磨されたような仕上がりになっています。羽根の間隔が狭いので手を入れることが出来ないが為に補助器具作りをして磨き上げています。 詳しく見る
インペラの作業前と作業後の比較
この写真のインペラの場合も、よそでは対応できないからと持ち込まれたものです。直径が60cm位のものです。真鍮製。羽根部が刃物の用に鋭くなっている点が磨くに当たって技術が要るところでしたがそれ以上に羽根同志の間隔が上写真のディフューザよりも狭いので手を入れることが出来ないが為に補助器具作りをして磨き上げました。写真に写っている研磨前の同心円状の切削痕が見事に磨き上げられています。 詳しく見る

面粗度だけではわからないこと
スペースエイジではご依頼があれば何でも研磨します。形状はもちろんまちまちですし、材質も鉄だけではありません。それぞれの形状材質に応じて研磨用の道具の考案もしてゆく必要があります。手磨きでは平面度を出さなくてはならないときはそれなりの工夫がいりますし、エッジが極端に鋭い場合などは単に磨き上げることよりも作業自体が危険ですから作業者が安全に作業が出来るように補助器具を製作する必要があります。こういう工夫はどの業種にあっても同じように必要なものなのでしょうが、スペースエイジでは磨きずらい物を磨くをモットーにしていますから社員のなかでは楽しみながら工夫しているような感じです。機械研磨では出せない柔らかさが一点一点を手で研磨する特徴になっています。
これまで磨いたものの中では、人口関節の研磨は少し変わった特徴を持っています。 人工関節は股関節であっても膝関節であっても動く部分です。四六時中人の動きに合わせて動いているわけですから、動きが多ければ多いほど研磨度によって当然人口関節の寿命が違ってきます。人工関節の寿命は大変大きな意味を持っています。寿命が短かければ次の手術までのスパンが短くなり、装着している方にとっては大変な負担になります。全てをやり直すことになるからです。
人工関節の研磨をやっていてお医者さんから言われたことがあります。「機械で磨くとこうはいかないんですよ。土川さんのところで磨いたものは曰く言いがたい「とろみ」があるんですよ。」と。そのお医者さんによれば「とろみ」があると、患者さんの体に馴染むらしいのです。馴染むことによって患者さんの苦痛を減らすことが出来るわけです。勿論あえて「とろみ」を出すなどと考えてやっているわけではありませんから、お医者さんがおっしゃった真意はわかりませんが、研磨に携わる者として有り難い言葉であると記憶しています。
お客様に満足いただくために、難物の研磨に日々精進しなければと感じています。















